企業・教育機関向け
「耳をひらく」
グローバルリーダー
感覚育成プログラム
●「耳をひらく」音楽プログラム
◆耳をひらき、グローバルリーダーとしてのマインドセッティングを目的としたプログラムです。様々な音楽を聴きながら「より細やかに、よりダイナミックに」感覚が拓かれた未来の人材育成を目指します。
◆モデル事例
➊ゆさぶる~意識の拡張 〔課題発見力 discovery〕
❷ゆるむ~心の解放 〔共感力 empathy〕
❸融和する~他者との協働〔共創力 collaboration〕
❹夢を描く~思考の飛躍 〔発想力 creativity〕
❺ゆだねる~理念の継承 〔持続力 sustainability〕
詳しくはこちらへ →5つの意識ステップとは →30の音楽ワークとは
●感覚をよりグローバルに、より繊細に
今私たちは、時代の節目を迎えています。いわゆるVUCAの時代といわれますが、これまでの社会通念や価値観が通用しなくなることが増え、マインドセットのシフトが求められています。人間は確実性を求める生き物ゆえ、今の時代は不確実で不安定だと思う人は多いでしょう。しかし、創造力は不確実性から生まれます。先が見えないということは、新たに時代を創造できるということでもあるのです。
では、誰が、どんな未来を創造すればよいのでしょうか?
これから数年先にはZ世代やα世代などの若い世代が台頭し、彼らが有する意識や感覚が社会に広がっていくと考えられます。それに先駆けた動向はすでにあります。2015年に国際連合で採択された17の持続可能な開発目標(SDGs、Sustainable Development Goals)はそのひとつ。現在SDGsは世界的に共有され、社会や企業のあり方もその趣旨に沿ったものへと変容しています。また仮想現実やメタバースなど、次世代を象徴する概念も登場しています。未来社会における次世代グローバルリーダーは、このような価値観の中から生まれるでしょう。
現在すでに、テクノロジーの発達によって、AIを始めあらゆるものの創造が可能になっています。そこで大事になるのは、「誰のために、なぜ、それを創るのか?」つまり、創造と倫理のバランスです。人類はその創造力ゆえ、目覚ましい進化と共に、多くの過ちも繰り返してきました。そうした歴史を俯瞰した上で、未来に向けて今できることを考えること、それがリーダーに求められています。
では、何を道しるべに進めればよいのでしょうか?
創造やイノベーションの基本は、まず「気づく」ことです。様々な自然現象や人々の心の機微に気づくことで、世界がどの方向に進んでいるのか、何が求められているのかが見えてきます。ハンガリーの物理化学者マイケル・ポランニー氏は、「身体や感覚などの暗黙知が、科学の発展を前進させてきた」と述べています。人間の身体や感覚に宿る様々な記憶は、無意識にわれわれの行動や思考を促しています。言語化できない、意識にものぼらない、しかし本能や身体は無意識に分かっていることーそれは直感であり、直観です。これは課題発見力や創造力にも繋がり、現在高校や大学で広まっている探究学習やPBL(Project-Based Learning)でも生かされるでしょう。
そのためには、意識をより広く、より深く、より細やかにすること。何を聴くのか、何を知覚するのかによって、マインドセットは変わります。つまり先入観を外すと、新たな脳内の神経ネットワークが作られます。米脳神経学者のボー・ロット氏は「可能性の空間」という言葉でこの事象を表現しています。「経験から生まれたバイアスによって、思考や行動が生まれる神経伝達物質の通り道の数が制限される。・・可能性の空間の外には、あなたの脳に不可能な知覚やアイデアが存在し、可能なものよりはるかに数が多い」(『脳はものの見方で進化する』より)
制限された思考を取り払い、「可能性の空間」を広げていくことで、より豊かで全体の調和がとれた世界観へ導いてくれるでしょう。様々な作曲者(=創造者)が書いた音楽を通して、そのグローバルかつ繊細な世界のとらえ方を感じてみましょう。
菅野 恵理子
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