世界の音楽教育を知る
【仏】子どもの可能性を開くアート教育
フランスで取材・調査した連載「子どもの可能性を広げるアート教育」。音楽・芸術のほか一般教育(歴史など)にも言及していますが、考え方の基盤は同じで、幅広い視点から自分の考えを形成していくことに主眼が置かれています。リベラルアーツや哲学の考え方が根を下ろしているのが実感できるでしょう。「探究をすることは楽しい!」と思える楽しい工夫も随所にみられます。
【米】主要大学でのリベラルアーツ教育
ハーバード、MIT、スタンフォード・・・アメリカの大学には、音楽家をめざす学生だけでなく、一般科目を専攻する学生にも、リベラルアーツとして音楽が学べる環境があります。『ハーバード大学は音楽で人を育てる』では米主要大学のカリキュラムや授業内容、またリベラルアーツ教育の歴史的経緯をまとめました。音楽にはどれだけ幅広い価値があるのか、なぜ教養となりうるのか。21世紀の今、音楽をどう学び、どう社会に生かしていけばいいのかを考えるきっかけとなれば幸いです。
【米】MITの音楽授業
マサチューセッツ工科大学(MIT)は科学・工学・テクノロジー分野の最高峰として知られていますが、実は Times Higher Education社の2022年度世界大学ランキング「芸術・人文学分野」第2位!『MIT音楽の授業』では音楽の授業リポートや教授・学生インタビューなどを通して、未来の科学者やITエンジニアたちが音楽からどのような学びを得ているかを伝えています。どの授業にも人間としての感性や思考力、観察力、推察力、協働力、創造力を養うアプローチが貫かれています。
【米】ビジネス現場で生かされる音楽
時代の過渡期を迎えている今、人間観・社会観・自然観が大きく変化していますが、その中でリベラルアーツの考え方が広まり、芸術や音楽の潜在的な価値も見直されてきています。アメリカでは、企業と芸術団体の関係性が、従来のスポンサーシップから、パートナーシップへと変化してきています。21世紀政策研究所(経団連シンクタンク)内での講演内容を踏まえ、ニュースレターに寄稿させて頂きました。『クリエイティブ・エコノミー、サステイナブルな資本主義に向けたリベラルアーツの試み ─企業活動と音楽、美術、歴史─』特集内
世界の演奏・教育現場から
国際コンクールで世界各国ピアニストの演奏を聴き、同じ曲でもこれだけ解釈が多様なのだと知ったのがきっかけで、各国の音楽教育の違いに興味を持ちました。人や物事に対する視点や問いの違い、読む本や資料の違い・・・違うからこその発見がたくさんありました!音楽や芸術は多様性の世界そのものです。国際コンクールの演奏評や世界の音楽教育現場からのリポートなど、様々な記事が「世界の音楽教育ライブリポート」でお読み頂けます。