July 2, 2013
エリザベート王妃国際コンクールは世界三大国際コンクールの一つとされ、そのレベルの高さ、課題の難しさなどには定評があります。(→2010年度ピアノ部門、2012年度ヴァイオリン部門リポート)。
今年は5月にピアノ部門が開催され、セミファイナル(後半3日間・ソロリサイタル40分&モーツァルト協奏曲)を取材してきました。全体の印象と、「音楽教育のグローバル化は、演奏の個性化に繋がるか?」について、こちらにリポートさせて頂きました。優勝はイスラエル出身ボリス・ギルトブルグさん、コンクール最終結果はこちら!
グローバル化によって教育・学習環境の...
July 4, 2012
ジュニアのレベルがどんどん上がっている今日この頃。先日、「ジュニア国際コンクールの今」に関する記事が公開されました。詳しくはこちらへ!合わせて「国際コンクールの今」(全3回・2011年5月)もご覧頂ければ幸いです。
July 3, 2012
6月18日~30日まで、米ユタ州ソルトレイクシティにてジーナ・バックアゥワー国際コンクールのジュニア部門(11~13歳)、ヤングアーティスト部門(14~18歳)が開催され、取材に行ってまいりました。眼を閉じて聴いていると、とてもこの年齢の子たちが弾いているとは思えないほど、レベルの高い競演が繰り広げられました。ジュニア部門ではベートーヴェンのワルトシュタインソナタやプロコフィエフ協奏曲3番を見事に弾いた山崎亮汰さん(13)が優勝、ヤングアーティスト部門ではベートーヴェンの熱情ソナタやスクリャービン2番等で魅了した小林愛実さん(16)...
June 4, 2012
2012年度エリザベート王妃国際コンクール・ヴァイオリン部門が終了しました。エリザベートは2010年度ピアノ部門以来の取材となりますが、今回もまたセミファイナル(4日目~)とファイナルで数々の見事な演奏を目の当たりにしました。 優勝はロシアのアンドレイ・バラーノフさん。ショスタコーヴィチの協奏曲は名演でした。日本の成田達輝さんも大健闘して第2位入賞!ファイナルではパガニーニ協奏曲第1番で圧巻の演奏をし、聴衆からはごく自然にスタンディング・オベーションが起きました。また作曲部門では日本の酒井健治さんがグランプリを獲得し、受賞作品『ヴァ...
November 9, 2011
10月16日~11月2日に開催された香港国際ピアノコンクールの、セミファイナル(室内楽)・ファイナル(新曲&ピアノ協奏曲)に行ってまいりました。アシュケナージが審査員長をつとめ、ファイナルでも指揮を振るほか、審査員もコンクール期間中にガラコンサートに出演するという、何とも豪華なコンクールです。その結果、佐藤圭奈さん(独ハノーヴァー音楽大学留学)が見事第2位に入賞しました。レパートリーが膨大で途方に暮れていた時期もあったそうですが、選曲も準備もほぼ自分で進め、先生には(マルクス・グロー氏)仕上げ段階で見てもらったそうです。特にファイナ...
June 26, 2011
チャイコフスキー国際コンクールが始まって10日。今回時間の都合でなかなかライブが聴けず、アーカイブ映像を見ています(まだアップされてないのもあります)。一昨日第二次予選のモーツァルト協奏曲が終わり、ファイナル5名が出揃いました。会場で聴く印象とは違うとは思いますが、この5名はほぼ順当な結果と思います。途中で落ちて残念だったピアニストもいますが。 昨年ショパンコンクール3位、先月のルービンシュタイン優勝のダニール・トリフォノフは、今回も好調ですね。音楽の中に真っ直ぐ入り込んでいける純粋さ、音楽と一体化できる潔さ、耳の鋭敏さ、美しく多層...
June 5, 2011
ライブ配信が日常化している今日この頃。海外の音楽祭や国際コンクールでもよく中継が行われています。その先鋒がMedici TV。映像・音ともに美しいです。元々音楽祭やコンサートが中心でしたが、先日は初めて国際コンクールが中継されました(モントリオール国際コンクール)。本当に便利な時代になりました。しかしこんなデジタルな時代だからこそ、アナログな感覚も大切にしたい。やはり生でなければ味わえない音や空気感もあります。思い出すのは先日も書いた2010年度エリザベト王妃国際コンクールでのエフゲニ・ボジャノフの演奏。会場の空気がぴたりと止まり、...
May 31, 2011
昨年生誕200周年を迎えたショパン。そのショパンの名を冠した「ショパンとヨーロッパ」音楽祭が、毎年8月にポーランドの首都ワルシャワ行われています。昨年の様子はこちらへ。今年も8月1日から末日まで開催されます※。今夏は"From Mahler to Liszt and Noskowski"というテーマ。一癖あるプログラムを打ち出すこの音楽祭ですが、"From Liszt to Mahler"という時代順でないところに何やら面白味が隠れていそうです。(写真はワジェンキ公園)※訂正:今年の開催期間は8月16日~9月1日でした。失礼いたしま...
May 11, 2011
最近国際コンクールではライブ中継が日常的に行われるようになりました。現在もいくつか中継実施中のコンクールがあります。まず世界三大国際コンクールとして名高いエリザベト王妃国際コンクール(ベルギー)。3年毎にピアノ・ヴァイオリン・声楽部門が順繰りに開催されますが、今年は声楽部門です。9日にセミファイナルが始まり、こちらでその様子がご覧頂けます。また本日からルービンシュタイン国際コンクール(イスラエル)の第一次予選が開始されます。ライブ中継はこちら! 今年は大コンクールの開催が続きますね。6月にはチャイコフスキー国際コンクール、7月にはク...
May 10, 2011
世界に数百あると言われる国際コンクール。日本人では萩原麻未さん(ジュネーブ国際音楽コンクール)、後藤正孝さん(リスト国際ピアノコンクール)の優勝が記憶に新しいですね。 今回全日本ピアノ指導者協会の依頼により、「国際コンクールの今」を調べました。まず戦前戦後から現在に至るまでの歴史、そして最近のコンクール動向を6つの観点に分けてみました。すると一つの大きな流れが浮かび上がりました。それはざっくり言うと、「フレッシュな新人発掘」から、コンクール参加の継続化により、「プロフェッショナルの発掘」へとシフトしていること。
いくつか徴候がありま...
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