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ワークショップ開催@名古屋!リベラルアーツとしての音楽


11月29日名古屋にて、リベラルアーツとしての音楽について、セミナー&ワークショップをさせて頂きました(於:スタジオハル)。ステンドグラスのある小さな教会のような空間にアットホームな参加者の皆さんと、楽しいひと時を過ごしました!以下まとめ。

●セミナー:リベラルアーツ教育・音楽教育の歴史について。過去のさまざまな経験や知恵を統合できるのが現代だとすれば、人間の可能性を見つめ直すことが、今問われています。未来の創り手・主体となるのは我々一人一人なので、視野を広げるのと同時に、自分の感覚や身体に意識を向けることも大事。そして、音楽には何ができるのかを考えていきます。

●ワークショップ:音楽ができることは沢山ありますが、今回は、「音を知覚するプロセス」の第5、第1段階について取り上げました。

<参考>音を知覚するプロセス https://www.erikosugano.com/eartraining

・第5段階(感覚や知識を統合して、複雑な文脈や社会的な意味を読み解く) 1音1音に込められた意味を考えることで、その奥に広がる世界が見えてきます。ショパンの前奏曲Op.28-4、Op.28-15を使って、半音ずつの下降、同音によるリズム・オスティナート、異名同音による転調などが、どんな意味を与えているのか、ショパンの心理や動機などを考えていきました。(リズムの類似例に、ラヴェル「夜のガスパール」より絞首台、ベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章など)

・第1段階(創造の源となる感覚や情動に意識を向ける) 創造するためには、まず自身の根源と繋がること。音楽と同調して身体を動かすことで、根源的な情動や感覚が蘇ってきます。様式化・儀式化された音楽から(皇帝円舞曲、ラデツキー行進曲)、生命の多様さや躍動感あふれる音楽(ルーマニア民族舞曲、春の祭典)へ、拍・リズム・アクセントの変化などを体感して頂きました。最後はペルトの「アリーナのために」。数の周期性が自然のゆらぎを感じさせ、究極のシンプルさが宇宙的な調和も感じさせる曲。この曲を聴くと、すっと心が定まりますね。

●皆さんからのシェア:学校や個人教室での指導実例や生徒さんの様子などについて、3人の方にシェアして頂きました。これから何ができるのか・・また考えるきっかけになりそうです。終演後の打ち上げは、主催の方はじめヨーロッパ在住経験のある方も多く、国際色豊かで楽しいひと時でした。


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