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リポート@山口周さんとの対談イベント


8月14日、代官山蔦屋書店にて新刊記念イベントが、著作家・コンサルタントの山口周さんをゲストにお迎えして行われました。お盆の最中でしたが、音楽関係者やビジネスパーソンなど沢山の方にご来場頂き、中には京都や名古屋からお越しの学生さんもいました。とても楽しい2時間でした!

山口さんは作曲も学んでいたそうで、幅広い音楽知識をもとに的確な事例を多く引用されながら、ビジネスコンサルティングのご経験も交え、お話下さいました。とても穏やかな語り口で、ズバリと!私も『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか』を読んでとても共感した一人で、今回楽しく貴重な時間を共有できたことを嬉しく思います。

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なお前半には、リベラルアーツの研究経緯についてご紹介。10年ほど前にフランスでリベラルアーツ的思考を体感したのですが、その一例が『カンディンスキー展』(2009年)。抽象画家カンディンスキーと作曲家シェーンベルクは、「新しいハーモニーを創りたい」と、分野は違えどお互いの世界観や技法に共鳴したのでした。リベラルアーツを探究していくと、様々な分野を複合的・統合的に考えることに繋がり、より視野を広げるための基盤となる考え方なんだと改めて思います。

会場からは興味深いご質問も色々頂き、音楽・芸術界だけでなく、ビジネス界でも創造性についての関心が高まっていることを実感しました。今は一人一人が創造者となる時代ですね。 創造力をどう高めるかは様々ありますが、「異なるもの同士を組み合わせること」、「制約の中で工夫すること」「身体や感覚の反応を観察すること」「ふと思い浮かんだ直感を拾い上げ繋いでいくこと」など。新著『未来の人材は音楽で育てる』にて多様な創造のプロセスについて書きましたので、ぜひお読み頂ければ嬉しいです。

最後は、プーランク作曲「自由」(カンタータ『人間の顔』より)を聴いて頂きました。第二次世界大戦中に、ドイツ占領下のフランスでレジスタンス活動をしていた詩人エリュアールが書いた詩に、プーランクが曲をつけ、ピカソに献呈されたもの。制約・抑圧された状況の中で自由を求める思いが、切実に迫ってきます。今まさに聴いてほしい一曲ですね。(こちらの音源には歌詞の英訳もついています)


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