• essugano

ローマ~ペルージャにて


先月訪れた伊ウンブリア地方にあるペルージャ。元サッカー選手の中田英寿さんが一時期ペルージャのチームに所属していたこともあり、日本でも一躍有名になった街ですね。 先月、この街でペルージャ音楽祭が行われました。どんな所かな~と期待に胸を弾ませながら、ローマから電車で移動。中央駅から車でずっと頂上までのぼると、そこには見渡す限り美しい景色が広がっていました!この街には古代ローマ時代の遺跡や中世の建造物などが、所狭しと立ち並んでいます。中でも国立ウンブリア美術館にはフラ・アンジェリコ始め、中世以降の絵画や彫刻が多数展示されています。時間がなく駆け足で一回りしたのですが(かなり無理がありました・・・)、フラ・アンジェリコの『ペルージャの祭壇画』の前ではあまりの美しさに立ちすくみました。聖母や聖人の高貴で慎み深い精神性を、抑えた表現でしかも完璧に描いたアンジェリコの技術に感動を覚えました。以前、サン・マルコ美術館の『受胎告知』は観たことがありましたが、そのような寓意性や構図の特異性が表立っていないにもかかわらず、何かが静かににじみ出てくる。フラ・アンジェリコ自身の清貧で高邁な精神性が投影されているようでした。さて2週間にわたって開催されたペルージャ音楽祭では、身も心も開放された気分で誰もが音楽を楽しんでいたのが印象的です。何より、主宰のイラーナ・ヴェレッドさんが一番ノリノリで楽しんでおられました。日本から横山幸雄さんや川上昌裕先生がゲスト講師として参加されていらっしゃいました。詳しくはこちらへ。それにしても、イタリアは本当にインスピレーションをかき立てられる国ですね。実は年初めから塩野七生さんの『ローマ人の物語』を読んでいます(ようやく共和制から帝政へ。まだまだ先は長い・・)。様々な攻防を繰り返しながら社会基盤ができていく過程が圧巻の筆致で描かれていますが、今も昔も変わらない「人間の姿」がそこにはあります。純粋な情熱や知性、過度な野望や愚かさ、そうした人間同士の駆け引きが歴史を作っていくんだと、リアルに実感させてくれます。

#音楽とアート

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