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ショパンとヨーロッパ音楽祭、8月に開幕(ポーランド)


昨年生誕200周年を迎えたショパン。そのショパンの名を冠した「ショパンとヨーロッパ」音楽祭が、毎年8月にポーランドの首都ワルシャワ行われています。昨年の様子はこちらへ。今年も8月1日から末日まで開催されます※。今夏は"From Mahler to Liszt and Noskowski"というテーマ。一癖あるプログラムを打ち出すこの音楽祭ですが、"From Liszt to Mahler"という時代順でないところに何やら面白味が隠れていそうです。(写真はワジェンキ公園)※訂正:今年の開催期間は8月16日~9月1日でした。失礼いたしました。さて、今年のオープニングを飾るのは、エフゲニ・ボジャノフ(Evgeni Bozhanov)。昨年エリザベト王妃国際コンクール2位、ショパン国際コンクール4位となりましたが、彼には真のアーティストが放つ独特の強い魅力が存在します。私は昨夏エリザベト国際コンクールで初めてショパンのノクターンを聴いた時、身体がイスに縛り付けられたように一寸も動けず、知らぬ間にツーっと涙が伝っていました。そしてショパン国際コンクール第三次予選では、不覚にもソナタ3番第3楽章からプログラムの最後まで涙が止まりませんでした。かくも、静かで強烈な衝撃。この静かで強烈、という二つが並んで成立すること自体凄いのですが、音と音の間に数年分の記憶が詰まったかのような濃密な表現は、今でも忘れることができません(詳細)。そして音楽祭ラストを飾るのは昨年度ショパン国際コンクール覇者ユリアンナ・アヴデーエヴァ。彼女のスケルツォop.54やノクターンop.62-1も素晴らしかった。また同3位で、先週ルービンシュタイン国際コンクールで見事優勝を果たしたダニール・トリフォノフ等も出演します。彼はファツィオリから圧倒的な美音を引出して神秘的な世界を描き、印象を残しました。また音楽祭にはレオンスカヤ、アレクセ―エフ、ゲルネー、マツーエフ、プレトニョフ、ヘレヴェッヘ等の巨匠も出演予定です。なお今年のフェスティバルの目玉は1838年製エラールで、ブラームス、リスト等が演奏されること。これはポーランド初の試みだそうです。ご興味ある方はこちらへ。

#フェスティバル #国際コンクール

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